この症状は舌癌?検査はどこですればいい?に答えます

舌癌(ぜつがん)と聞いて、舌にもがんができるの!?と思ったことはありませんか。実は舌だけでなく、ほほの内側や唇などにもがんはできます。口の中にできるがんを「口腔癌」といいますが、発見された頃にはすでにかなり進行しているというケースが少なくありません。この記事では口腔癌の症状や検査方法などを解説します。

舌癌の症状|硬いしこりやただれに要注意。口内炎とは違う?

その字のとおり、舌癌とは舌にできるがんのことで口腔癌のひとつです。口腔にできるがんはいくつもあり、ほほの内側にできる「頬粘膜癌」、上あご部分にできる「口蓋癌」、唇にできる「口唇癌」などがあります。舌癌は、舌体(舌の可動部)にできるがんをいい、舌根(舌の根もと)にできるがんは中咽頭がんに分類されます。

舌癌の症状には以下のようなものがあります。

  • (おもに舌の両脇部分にできる)硬いしこり、ただれ
  • 舌を動かす際の違和感
  • 舌のしびれ
  • (舌の粘膜にできる)赤い斑点や白い斑点

こうした症状は一例としてありますが、必ずしも痛みや出血があるとは限りません。そして舌癌は口内炎とは異なりますが、治りにくい口内炎がある場合には注意が必要です。

また、舌癌が進行した場合は、痛みや出血が続く、口臭が強くなるといった症状がみられます。

原因は生活習慣?舌癌になりやすいタイプ

舌癌が発生するおもな要因は喫煙と飲酒であり、口腔癌の約8割はたばこが原因と考えられています。飲酒と喫煙の両方の習慣がある方の場合、より口腔癌の危険性が高まることがわかっています。

出典:国立がん研究センター がん情報サービス「舌がん」

セルフチェックの方法

舌癌は、患部を鏡で見ることができるがんです。舌の先端や表面の中央にできることは稀ですが、舌の両脇部分などを確認しましょう。見えにくい舌の裏側などにできることもあります。歯磨きタイムの前後など、鏡の前で少し時間があるときにチェックしてください。

舌癌セルフチェックのポイント

  1. 明るい場所で舌を前に出し、舌の側面や舌と歯肉の間を確認します
  2. 白い斑点や赤い斑点、硬くなったできものがないか、治りにくい口内炎がないかをチェック
  3. 食事の時にしみる、動かした時に痛みや違和感があるかをチェック

出典:日本口腔外科学会「口腔外科相談室 セルフチェック表

舌癌の検診|口腔癌のリスクを知るには歯科ドックを選択

がんを早期発見する目的で行う「がん検診」は、厚生労働省による「がん予防重点健康教育およびがん検診実施のための指針」で検診方法が定められています。しかし舌癌については指針が定められていないため、任意で医療機関を受診するしかありません。

口腔内のトラブルはかかりつけの歯科でも相談可能ですが、がんのリスクをチェックするには口腔外科などより専門性の高い医療機関へ出向く必要があります。そこで、効率よく総合的に検査を受診できる「歯科ドック」の活用が便利です。すべての歯科で設定されている検査コースではありませんが、口腔の健診を実施している施設であれば数種類の検査から複合的に確認してもらえます。

歯科ドック検査の内容

検査項目は医療機関によって異なりますが、一般的には以下のような検査が含まれます。所要時間としては1時間半から2時間ほど見ておくとよいでしょう。

・問診
・パノラマX線撮影(レントゲン撮影)
・虫歯や歯周病の検査
・口腔粘膜の検査
・咬み合わせ検査
・唾液検査

出典:ジャパンオーラルヘルス学会(旧日本歯科人間ドック学会)「歯科ドック基本メニュー

国立がん研究センターがん対策情報センターの発表によると、2020年の口腔癌の罹患数(口腔癌と診断される人数)は22,600人と予測されています。違和感や痛みなど、何かがあるから検査するのではなく、健康管理のひとつとして歯科ドック受診を検討してみてください。

出典:国立がん研究センターがん対策情報センター「2020年のがん統計予測

まとめ|生活習慣を見直し、定期的な歯科受診をおすすめします

舌癌の要因には喫煙や飲酒が含まれていること、そして口内にできた傷や口内炎が引き金となることも考えられます。舌癌のリスクを知るためには任意で医療機関にかかる必要がありますが、わずか2時間程度で多角的な検査が受診できる歯科ドックの受診が有用です。生活習慣の見直しと共に、定期的な歯科ドック受診をおすすめします。

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